
ミネラルとは、鉱物で無機質とか灰分ともいわれ、いまでは第三の栄養素ともいわれる程です。
体に必要な五大栄養素の中で、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン類は糖質を飼(エサ)として腸内の微生物の発酵作用によって作り出せますが、ミネラル栄養素は体内で作ることができない為、食べ物や水など外部から摂るほかありません。
ミネラルはビタミンの摂取になくてはならないものです。ビタミンは、いろいろなミネラルの力によって体内に吸収されます。どんなにビタミンを摂ろうとも、それらのミネラルがなければ、ビタミンは機能することすらできません。
以前の栄養学や医学は、これらの微量ミネラルにあまり関知せずに過ごしてきましたが、わずか0.2gの毛髪で、主な26のミネラル値が簡単に迅速に測定できるようになり、医学的にも多くの健康障害や病気とミネラルの因果関係が解明されてきました。
アメリカの元生化学会会長のウイリアム博士によれば、「生命活動を健全に維持してゆく為には、必須アミノ酸(蛋白質)・ミネラル・ビタミンの各栄養素が相互に関連して『生命の鎖(The nutrition Chains of Life)』がバランスよく形成されなければならない」としています。即ち、これらの栄養素が一つかけても全体の活動力はその不足した栄養素レベルの働きをしないといってます。
下記の表を参考に、ミネラルバランスの維持・管理をこころがけましょう。
| 対比ミネラル | 理想値より高いと起こりやすい 病気・症状 |
理想値より低いと起こりやすい 病気・症状 |
|---|---|---|
| ナトリウム(Na) & カリウム(K) |
気管支ゼンソク、 ネフローゼ、疲れやすくなり、 筋肉が弱くなる、高血圧 |
副腎機能不全 |
| カリウム(K) & 鉄(Fe) |
貧血症 (鉄が不足するために起こる) |
筋肉疲労 |
| カルシウム(Ca) & マグネシウム(Mg) |
神経症、過敏症、動脈硬化、 甲状腺機能低下、関節症、 糖尿病、精神障害など |
筋肉のケイレン、疲労、衰弱、ビタミンD不足、消化不良、骨粗鬆症など |
| カルシウム(Ca) & 鉄(Fe) |
貧血 (特にカルシウムをとりすぎ、鉄分が不足するために起こる) |
鉄分が多くなると有毒 |
| カルシウム(Ca) & 銅(Cu) |
貧血、関節症 (特に銅が少ない場合に起こる) |
神経症、変形性障害との関係もある |
| カルシウム(Ca) & 亜鉛(Zn) |
動脈硬化、糖尿病、前立腺炎、不妊症、インポテンツ、つめに白いスポットができたり、膿炎症が治りにくくなることも | 骨粗鬆症、ビタミンD不足 (食事で亜鉛分をとりすぎたり、亜鉛を多く含むシャンプー液をふんだんに使用するときなどに起こる) |
| カルシウム(Ca) & リン(P) |
※ いくらカルシウムの多い食品をとっていても、カルシウムとリンの比を1:1くらいの割合でとることと、マグネシウムの多い食品やビタミンDをとらなければ、カルシウムは体内に吸収されにくく、骨に定着しません | 骨や歯がもろくなる、動脈硬化、副甲状腺ホルモンこう進症 |
| 鉄(Fe) & 銅(Cu) |
貧血症(銅が不足するために起こる)、血鉄症(赤血球が破壊してヘモジデリン=血鉄素が組織内に沈着する症状) | 貧血症(鉄分が不足するために起こる)、栄養吸収障害、精神障害(ピルを服用している人や女性ホルモンによる治療を受けている患者に多い) |
| 銅(Cu) & モリブデン(Mo) |
※ 食物中にモリブデンが高いと、銅の摂取量の少ない場合、銅欠乏症が早くあらわれるようになる、銅の過剰はモリブデンを失う、モリブデンと銅は拮抗する | |
| 亜鉛(Zn) & クロム(Cr) |
呼吸器疾患、特にアレルギー性ゼンソクと関係がある | |
| 亜鉛(Zn) & マンガン(Mn) |
低血糖症、糖尿病 | 動脈硬化、糖尿病、不妊症、インポテンツ、前立腺肥大 |
| 亜鉛(Zn) & 鉄(Fe) |
貧血症(鉄分が不足するために引き起こされる)、栄養吸収障害 | 指のつめに白い点ができたり、傷口がなかなか治らなくなる |
| 亜鉛(Zn) & 銅(Cu) |
貧血症(銅が不足するか亜鉛をとりすぎるために起こる)、また亜鉛をとりすぎると有毒 | 変形性履椎症、変形性腰関節症、動脈硬化、低血糖症、糖尿病、精神障害、不妊症、前立腺肥大、傷口が治りにくく、味覚のマヒ |
| 亜鉛(Zn) & セレン(Se) |
※ セレンは亜鉛と拮抗する、亜鉛の摂取量が多いとセレン値は、拮抗して低くなる | |
| 亜鉛(Zn) & カドミウム(Cd) |
緊張性高血圧、肺気腫 | |
| セレン(Se) & 水銀(Hg) |
※ セレンは、水銀、カドミウムなど有毒金属による細胞膜破壊を防ぐ | ガン、心臓病の発生率が高くなる |
| リン(P) & アルミニウム(Al) |
腎栓、高リン血症 | アルミニウム腫症状、血中アルミニウムが腎に沈着、腎性骨異栄養症 |
| カルシウム(Ca) & 鉛(Pb) |
吐き気、めまい、関節症、知能低下(鉛が多いとき) | |
| 亜鉛(Zn) & 鉛(Pb) |
※亜鉛欠乏により鉛の骨への沈着が増大する、亜鉛と鉛は拮抗する | |